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エコシネマ-映画にみる環境とエコ-

Vol.1「グラン・ブルー」

LE GRAND BLUE

『グラン・ブルー 完全版&オリジナル版 -デジタル・レストア・バージョン- DVD-BOX【初回限定生産】』
発売日:発売中
発売元:角川映画
販売元:角川映画
価格:\3,990 (税込)
(C) 1988 Gaumont (C) Nuri - Fotolia.com


Staff & cast

監督:リュック・ベッソン
出演:ロザンナ・アークェット / ジャン=マルク・バール / ジャン・レノ 他

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そこには音もなく 重力もなく 悲劇もない
最高級の映像でよみがえる”臨場ブルー”

Introduction

パリで187週連続上映という記録をうちたて、怒涛の社会現象を巻き起こした名作。監督は、『レオン』の大ヒット以来、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』、『アデル/ファラオと復活の秘薬』など大作ファンタジーの監督として、また、『TAXi』シリーズ、『トランスポーター』シリーズなど、エンタテインメント大作の製作を率いるプロデューサーとして、ヒットメーカーとして不動の地位を確立しているリュック・ベッソン。10代の頃からダイビングに親しんできたベッソンが、天才ダイバー、ジャック・マイヨールの協力を得て、29歳の若さで、夢見た世界をスクリーンに描き出した。出演は、『パルプ・フィクション』のロザンナ・アークェット、『ドッグヴィル』のジャン=マルク・バール、『レオン』のジャン・レノなど。

Story

たった一度の呼吸で、グラン・ブルーという誰も到達することのできない、巨大で深い世界へ潜っていく二人の男。彼らの名は、ジャック・マイヨール(ジャン=マルク・バール)とエンゾ・モリナリ(ジャン・レノ)。どちらがより深く、より長く潜っていられるのか--。1965年、ギリシャの島で出会った少年たちが23年後、イタリアはシチリア島タオルミナで再会。イルカを家族と呼ぶ、純粋な心を持つ青年ジャックと、旧友との再会を心から喜びながらも潜水記録を巡って彼に闘志を燃やすエンゾ。アメリカ人保険調査員ジョアンナ(ロザンナ・アークェット)はジャックと恋に落ちるが、海をあまりにも深く愛したがための、ある悲劇が3人を襲う…。

Eco Cinema Column

クラブパナソニック エコ 映画『グラン・ブルー』

異常過ぎるほどの猛暑が続いた今年の夏。朝昼晩と関係なくクーラーをキンキンにして涼んだ人も多いのではないでしょうか?

そんな日々も過ぎ去り、最近は過ごしやすい陽気になってきました。しかし、だからこそ観たいのが、リュック・ベッソン監督作品の映画『グラン・ブルー』です。「喉もと過ぎれば暑さ忘れず」ではありませんが、涼しい毎日にうだるようなあの夏の日々を忘れないためにも、お勧めしたい一本だからです。

LE GRAND BLUE

本作は、海を心のよりどころにするフリーダイバーと、そんな男を愛してしまった女の美しくもはかない純愛が胸を締め付ける海洋ドラマ。フランスを代表する名優ジャン・レノの若かりし頃の姿も注目ですが、一番の見所は物語の舞台となる青い海。画面いっぱいに広がる、透き通るような海の姿はもちろんのこと、フリーダイバーとイルカが泳ぐシーンはまるで夢の世界に迷い込んだかのよう。まさに“雄大な青”というタイトルに偽りなしのシーンが連続します。

そんな本作を鑑賞していると、ふと心をよぎるものがあります。それはあの暑い日々を過ごした自分の姿。そしてこう思うはずです。「クーラーの温度を果たして何度に設定していたのか…」。地球温暖化が海にもたらす影響のひとつとして、海面温度上昇による海洋生物の大移動が挙げられています。直接ではないけれど、海洋生物の生態系を脅かす原因の一つに、何気なく下げていたクーラーの設定温度が関係していたとしたら……。

本作を観て忘れないようにしたいのは、暑さの思い出ではなく、その暑さに自分はどう対処していたのかということ。「グラン・ブルー」を観る前と観た後では、クーラーのスイッチを押す指の意識が変わっているかもしれません。