重要なお知らせ
みんなのエコ活動・エコ川柳は2015年2月末をもちまして、新規投稿のご応募を締め切らせて頂くこととなりました。
クリック募金のご応募は3月末までを予定しております。
なお、過去のご投稿や川柳大賞は4月以降も引き続き、ご覧頂けます。
これまで多くの皆様にご愛顧を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
今後ともCLUB Panasonicをよろしくお願い申し上げます。
これまで、水、油、種の3品目に焦点を絞ってこれらの3品目にまつわるお話を書いてきました。
何故僕はこの3品目が気になっているのか?それは、自分の人生のテーマ、「自給自足」の生活に欠かせない3品目だからです。
では何故僕の人生のテーマは「自給自足」なのかを今日は書かせていただきます。
僕は6年間のサラリーマン生活の末、「地球の何処に居ても生きていける人間になりたい。」という思いから、世界放浪の旅に出ました。
2000年夏のことです。そして、「人間が地球上に生き残る為に戦争は止めて、木を植えようよ。」というメッセージを伝えながら地球を歩き、木を植え続けるアースウォーカー、ポール・コールマン氏に旅先の南アフリカで出逢い、そのメッセージに深く共感してアフリカを共に1年間歩き、木を植えました。
僕達が歩いたジンバブエは当時、経済制裁を受けていました。ムガベ大統領の独裁政権に反対する欧州、アメリカの輸出規制による食料不足や石油不足でインフレが起こってパンの値段が跳ね上がり、バスは止まり、経済が麻痺した状態でした。
そんな状況下でも、ジンバブエ政府は外貨を得ることを最優先に国の3大産業であるタバコ、鉱物(プラチナ・金など)、綿花をせっせと作り、輸出していました。
一方で、ジンバブエの深刻な食糧不足を支援すべく、欧州のNGOがジンバブエ国内に倉庫を作り、大豆等の主食を大量に欧州から支援物資として運び込む現状を見ました。
ここには矛盾があるのでは無いか。そう感じました。タバコや綿花を輸出する為に石油を使い、欧州からはるばる大豆を運ぶのに又石油を使う。そしてタバコを作る過程で大量の木が伐採される為にジンバブエの森は年々減少しています。外貨を得る為に自国の自然を破壊して、食べるものが無いから西洋諸国から支援を受ける。
「何故、自国で先ず、自分達が食べる分の食料を作ることに専念しないのか。」
ジンバブエをポールと共に歩き、僕達自身も食料不足に悩みながら、真剣にそのことを考える機会を頂きました。
そしてジンバブエのその状況は実は、自分の国、日本でも同じことが言えるのでは無いかと思ったのです。産業があっても食料が手元に十分に無い島国の日本は果たして先進国と言えるのか。
それぞれの地域が自立した状態で、余剰分を交易する豊かな社会。夢のような話ですが、実現出来る筈です。
「自給自足」それは全世界の人(現在66億人といわれています)が地球に共存する為の共通課題だと思います。
次回はそんな自給自足の社会作りの為に考えついたプロジェクトを紹介したいと思います。
執筆者紹介
中渓宏一(Seedman)
【プロフィール】
1971年シアトル生まれ。大手商社勤務などを経て2000年9月、サラリーマンを辞めて世界放浪の旅に。2003年、南アフリカで地球を歩いて木を植える男、アースウォーカーに出逢い、その後1年間ジンバブエ、ザンビアを共に歩き、木を植えた。2004年よりは日本中を歩いて木を植えている。
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