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こだわり自転車工房 - Cycle WebStudio(サイクルウェブスタジオ)

第2回折りたたみ電動アシスト自転車「オフタイム」が生まれるまで。vol,02

vol.1では、オフタイムの「電動アシスト自転車」という側面にスポットを当ててお話を聞いてきましたが、今回は「折りたたみ自転車」という側面から、引き続きパナソニックサイクルテック株式会社商品開発部商品企画チームの福田主事に語ってもらいます。

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パナソニックサイクルテック株式会社 商品開発部 商品企画チームの福田主事との対談

- 折りたたみ自転車というのはいつぐらいから開発されていたのですか?

福田
そうですね、当社では1970年から折りたたみ自転車の開発を行っていますね。

- そんな以前からなんですか!?

福田
ええ、街で良く見かけるようになったのはここ数年ですが、実は電動アシスト自転車以上に歴史は長いんですよ。

- 折りたたみ自転車が普及したきっかけというのは?

福田
うーん、私もはっきりしたことはわかりませんが、1つはデザインが若い世代の方を中心に受け入れられた、というのと、以前に比べて軽くなって持ち運ぶというコンセプトが現実感のあるものとなってきたからではないでしょうか。

- やっぱり(※)軽量化ですか?
(※電動アシスト自転車でも軽量化というお話がありました、詳しくはvol.1を読んでくださいね!)

福田
折りたたんで小さくなるから持ち運べます、と言ったって、重かったら「おいおい」ということになりますよね。

- 確かにそうですね。軽量化が実現されたのはどういう背景があったのですか?

福田
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電動アシスト自転車と違って、バッテリーやモーターといったパーツがありませんから、フレームの軽量化につきますね。当社では、1998年に「トレンクル」というモデルでチタンフレームを採用して、世界最軽量(当時)の折りたたみ自転車を作っています。

- 「トレンクル」ですか?ちょっと変わったネーミングですね。

福田
これは、鉄道(トレイン)と自転車(バイシクル)をあわせて生まれたネーミングなんです。
トレンクルは、「列車と自転車の共生」というテーマで当社とJR東日本が共同開発したモデルなんです。

- 列車と自転車の共生というのは?

福田
いろいろ考えられると思いますが、自転車を持って目的地まで列車に乗り、目的地では自転車で街を巡る。そうすることで、その街の新たな発見があったり、ちょっと環境に優しい旅ができたりする。
列車と自転車を組み合わせることで、そんな新しい価値を提案したい、というのがメインのコンセプトですね。

- なるほど。共同開発だからこだわった点というのはあるんですか?

福田
そうですね、1つはやはり重量です。女性でも楽々と持ち上げられる重量ということで、6kg台というのを目標にしました。もう1つは、折りたたんだ時のサイズですね。列車の中では網棚に載せられる、列車を降りた時にはコインロッカーに入る、そんなサイズを目標に開発を進めました。このあたりの目標の決め方というのは、鉄道会社さんとの共同開発ならではですよね。
トレンクルと一般車の重量比較

※トレンクルと一般車の重量比較

- 決められた目標をクリアするのは大変だったんですか?

福田
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※折りたたみ部分(ヒンジ部)のデザインスケッチ

これも詳しくは実際に開発した人間に聞いてもらうといいのですが、フレームに使用したチタンというのは溶接で接合するのが難しく、パルスウェルドという特殊な溶接法を開発しました。また、折りたたみ部分(ヒンジ部)も新たに開発、それによって先ほどお話したような目標をクリアすることができたのです。

- うーん、スゴイですね。これもヒットしたんですか?

福田
まあ、これはある意味折りたたみ自転車のフラッグシップですから。
でも、このトレンクルの開発をきっかけに、JR東日本では輪行バッグに入れた自転車は手荷物料金が廃止され、順次各鉄道会社も同様になっていったんですよ。で、この「トレンクル」の開発を生かして、よりお求めやすい価格で商品化できるアルミフレームを採用したモデルの開発に移り、「ライトウイング」というモデルを2002年に発表しました。1本フレームのシンプルフォルムに7段変速のスポーツ仕様で10.9kg、軽量化のDNAをしっかりと受け継いだモデルとなっています。「オフタイム」は、この「ライトウイング」のフレームをベースにしているんです。

- 「軽量化のDNA」、ですか。電動アシスト、折りたたみの両方で軽量化の取組みがされてきたわけで、そう考えると「オフタイム」は、いわば軽量化のDNAの結晶とも言えるモデルなんですね。

福田
これが最終形だとは思っていませんので、結晶という表現がいいのかはわかりませんが、両方で軽量化を追及してきたパナソニックサイクルテック株式会社だからこそ、実現できたモデルであることには間違いないですね。ぜひ、実際に乗っていただき、たくさんの方にオフタイムの魅力に触れて頂きたいですね。

次回からは、実際に開発を担当された方々にお話を伺います、お楽しみに!

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