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こだわり自転車工房 - Cycle WebStudio(サイクルウェブスタジオ)

モータージャーナリスト津々見友彦氏のチタンフラットロード試乗記!

世界初となるチタンフレームに電動アシストモーターを搭載した「チタンフラットロードEB」。モータージャーナリストとして活躍中の津々見友彦氏に試乗してもらい、「チタンフラットロードEB」について語っていただきました!

エコ+健康

今、地球環境を守るためにCO2削減は我々市民の義務。そのエコ対策の大儀だけではなく、自分自身の健康増進のためにもまた市街地での移動効率の高さもあり自転車に乗る人が増えている。実は私もその一人。


7年前から自転車にはまってしまった。60歳にして自転車を始めた訳だが、あまりの楽しさと見る見る腹周りが細くなり、脚部(私の場合は特にふくらはぎ)が太くなるのが嬉しくてやめられなくなった。 そこで、今ではクルマの試乗会の取材にも自転車とバス電車の組み合わせ。自動車評論家としては、“天に唾する”思いだが、楽しいのでやめられない。複数人数で移動する場合は当然ながらクルマが効率的で経済的。が、一人で移動の場合は、自転車とバス、電車移動が経済性とエコ貢献度が高い。箱根や河口湖近くの試乗会にはもっぱらバスと自転車の組み合わせを利用している。


吉報!男性が胸を張れる、お洒落でスポーティな電動アシスト自転車

自転車移動には、実は弱点もある。
静岡県伊豆市にある「サイクルスポーツセンター」や、その近くにの「モビリティパーク」などでの試乗会は、伊豆箱根鉄道の「田京駅」からこいで行く。距離としては10㎞程度の近場だが、自転車の大敵・・“登り坂”が待ち受ける。時には10%~15%近い急な登りもあり、我々シルバーエイジには辛い。

この登り坂。見ただけでも走る意欲が萎えてしまうし、実際、心拍数を160まで上げての登りは拷問に近い。(もっとも登りきった時の達成感は格別だが・・・。)更に、私の場合は、取材道具のカメラやICレコーダー、パソコンも持参するのでずしりと荷物は重く、拷問は更にきついのだ。そこで探していたのが、“ パナソニック サイクルテック株式会社”が製作し、“パナソニックネットワークマーケティング株式会社”がWEBだけで限定発売している、電動アシスト自転車「チタンフラットロードEB」だ。大きな特徴は電動アシスト自転車と言うと“ママチャリ”タイプが殆どなのに、“フラットバー”のハンドルで、ロードタイプフレームデザインの“クロスバイク”スタイルでかっこ良いのだ。これなら男性が乗って恥ずかしくない。更にだ、最大の特徴は何と重量が“15.7kg”と、電動アシスト自転車としては耳を疑うような軽さ!通常は更に6kgから10kg程度重いのが電動アシスト自転車の常識。この常識破り、軽さの秘密はオーダーで手作りされる「チタンフレーム」と「カーボーンフォーク」にある。

まるでF1マシンのように贅沢な素材を惜しみなく使った逸品である。ユーザーの身体サイズに合わせて3種類のサイズでセミオーダーメイドされ、更にWEBのみの販売と言うのもユニークだ。


純白のお洒落な「チタンフラットロードEB」を手に取り、向きを変えようと持ち上げた時、その軽さに驚かされる。私の知っている電動アシスト自転車はズシリと重く、手軽には扱えない。が、ロードバイクと同じような感覚で持ち上げたり向きを変えたり出来るので、これは楽。と、言うのが第1印象。

バーハンドル左に液晶のメーターパネル。電池残量計、スピードメーター、走行距離計など表示され、電源のオンオフや、アシストモードの切り替えなどここで集中管理される。試乗車では5Ahのリチウムイオンバッテリーを搭載。カタログデータでは最大76㎞のスペックだが更に伸びる10Ahも搭載可能。それにしても、“リチウムムイオン”バッテリーの軽さにも驚かされた。わずか1.4kgと非常に軽い。


俺の脚はヘラクレス!軽い発進

外装8段ギヤを1段にセットして、スイッチオン。
負荷がかかった時だけアシストする「オートマチックモード」としてグイとぺダルをこぐとスイッと誰かが一緒にぺダルを踏む感じ。軽い!と言うのが第一印象。シフトレバーで次々にシフトアップ。スピードは軽く20㎞/hに達してくれる。もっとも元々自転車が軽いので平坦路ではあればアシスト不要で、少し脚力のある人なら30㎞/h程度でもフツーに出せる。シルバーエイジに有難いのは登り坂。ここに来るとさすがに心強い。
フツーの自転車では軽いギヤでケイデンス(ぺダル回転数)を上げて必死でこぐ坂も、5段目や6段目の重いギヤでも、グイ、グイとぺダルを踏込むと、モーターが“ギューン、ギューン”と言う感じでアシストしてくれ、まるで自分の足が“ヘラクレス”のように筋肉の固まりになった感じで軽々と登ってくれる。
何故、5段めギヤや6段めの重いギヤで登ったかと言うと、実はこちらの方が楽な場合が多い。
モーターのアシストは踏み込んだ足の力に比例して、1:1の力を出すもの。そのため軽いギヤでは踏み込む足の力も低いので、アシストするモーターの出力も低い。で、フツーの自転車のようにケイデンスを上げると、踏み込む足の力はますます弱くなるので、アシストが少なく、ぺダルがとても重く感じてしまう。なので、7速や8速など重いギヤの方がアシスト量が大きく登りやすい。

このあたりの特性が判ると登りも楽々あがれる。もっとも坂の傾斜がきつすぎる時にはやはり3速や時には1速の方が楽なので、傾斜の具合に合わせてギヤを選ぶ。
ところで、平坦路で際限なくスピードが上がることはない。モーターアシストは24㎞/hでカットされるからだ。しかし、軽量なフレームのため、冒頭に書いたように平坦路なら30㎞/hでも出すことは可能だ。


抜群の制動力

ブレーキも実に素晴らしい。雨の日フツーのキャリパーブレーキの場合はリムに付着する水膜のためにブレーキ力は非常に低下し、時には危険を感じてしまう。 が、「チタンフラットロードEB」にはフロント、リヤにディスクブレーキを装着。高い油圧で締め上げるため雨天でもブレーキ力の低下が少ない。晴天時のブレーキ性能は驚くばかり。安全性も高いのだ。


走って!

自転車は健康維持、脚力増進のためになる健康機材だが、この「チタンフラットロードEB」もその役目を十分に果たしてくれる。先の登り坂だが、スイスイと登れるものの、モーターは踏む力の同等分しかアシストしないので、それなりに脚力は必要だ。坂によっては心拍は150程度まで上がるぐらいの運動量だ。ただし、スピード10㎞/h程度まで落としてゆっくりと上がれば楽な走りが出来る。 シルバーエイジにとって、嬉しいのは“坂道恐怖感”がなくなること。今までは登り坂を避けて走っていたが、もうその必要はなく、サイクルライフが一段と広がり楽しさ倍増となる。


津々見 友彦さん
津々見 友彦 プロフィール

1941年生まれ、第1回日本グランプリに出場。
日産、トヨタ、いすゞのワークスドライバーとして数多くのレースに参加。
トヨタ2000GTで世界スピード記録挑戦や、いすゞアスカディーゼルのスピードと挑戦にも参加。
現在はモータージャーナリストとして、自動車雑誌、Web、ラジオなどで活躍。
日本カーオブザイヤー選考委員