eco読み物

ドームハウスは21世紀型のエコハウス(その2)

僕達が住んでいるドームハウスは手作りです。物理の学者さんがご自分で建てたものです。

僕の友人も、大工経験はまったくないんですが、自分でドームハウスを建てました。

基本構造の正三角形をたくさん作って組んでいくだけなので、プラモデルを作るのに近い感覚で、ドームハウスを造ることができるそうです。

技術も何もないのに家を自分で建てるなんて、夢のような話だと思っていた僕にとってこれは驚きでした。

僕の将来の夢は自分でドームハウスを建てることです。

そして、その時には地域の間伐材を使って作ってみたいです。

日本には今、たくさんのスギやヒノキ、そして北海道にはエゾマツが植えられています。これは主に建築用材として植えられたわけですが、密生したスギ、ヒノキを間伐する必要があります。

でも、間伐した材を何に使うかということに各地の森林組合が頭を悩ませている現状を聞きました。

僕は、ドームハウスこそが、間伐材利用の一つの大きな答えになるのでは?と思っています。

ドームハウスの基本構造である正三角形の大きさは一辺1.6メートル程です。樹齢20年程の間伐材があれば、十分に切り出せる長さ、太さです。家の柱であれば、真っ直ぐ、長く伸びた樹齢30年以上位の木が必要ですが、ドームハウスの場合は、長さが1.6メートルで、厚さもそんなに必要ないので、樹齢が20年程で、なおかつ曲がった木からでも十分切り出せるわけです。

地元の木材で自分の家を建てる。これは、たくさんの方が持つマイホームの夢だと思いますが、ドームハウスなら、それを実現可能にしてくれると思います。

そして、何よりも球形という形の家に住むのは、想像以上に居心地がいいんです。

よく考えてみれば、縄文時代の竪穴式住居も丸いし、モンゴルのゲル、インディアンのティピー、イヌイットのイグルーなど、丸い家を使う人達は世界中にもたくさんいます。アフリカの家も丸かったです。

もしかしたら僕達の遺伝子には、丸い家に住んでいた頃の記憶が眠っていて、その記憶が丸い家に住んでいると呼び覚まされて、それが安心感に

繋がっているのかも知れません。

みなさんのお家の周りにも、ドームハウスに住んでいる人がいるかも知れませんね。ぜひ、機会があったら中に入ってみてください。きっと気に入ると思いますよ。

なんだか、ドームハウスのセールスマンかっていう位に褒めまくりですが、その位、僕はドームハウスが好きなんです。

僕の夢は、地元の間伐材で自分でドームハウスを建てて、屋根にはソーラーパネルを張って、小さな風力発電機もつけて、雨水も集められる様に工夫して、汲み取り式のトイレから出るメタンガスを集めてコンロのガスとして活用する、自給自足型のエコドームハウスを作ることです。

いつかこの夢が実現したら、みなさんぜひ、エコドームハウスに遊びに来てください。

執筆者紹介
中渓宏一(Seedman)

【プロフィール】
1971年シアトル生まれ。大手商社勤務などを経て2000年9月、サラリーマンを辞めて世界放浪の旅に。2003年、南アフリカで地球を歩いて木を植える男、アースウォーカーに出逢い、その後1年間ジンバブエ、ザンビアを共に歩き、木を植えた。2004年よりは日本中を歩いて木を植えている。

Powerd by イーココロ!

左側が直径4mの通称チビドーム、右側が直約9mのドームハウス母屋です。崖の上に建ってます。

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