eco読み物

“OSEWAプロジェクト” 自給自足への道

本コラムではずっと「油と種と水」にテーマを絞って書かせていただいております。

「21世紀は油と種と水が大事らしい。」

10月のコラムでも書かせていただいておりますが、とある講演会でこの話を聞いてから、そのことがずっと気になっています。

経済主要3品目が、「石油と金とダイヤモンド」から「油と種と水」に変わるかもしれない現代社会。

そんな社会に備えて、地域地域で油と種と水を確保することが出来れば、安心して生活が送れるはずです。

油は英語ではOil,
種は英語ではSeed,
水は英語ではWater

この3品目の頭文字をとると「OSEWA=お世話」となります。

ここから、油と種と水をそれぞれの地域でお世話する「OSEWAプロジェクト」というものを現在提唱させていただいております。

家庭から出る植物油は回収してバイオディーゼルとして使います。菜種やひまわりを育てて、バイオディーゼル燃料を生産します。台所から出る種は捨てずに畑やプランターなどに撒くようにします。屋根にタンクを置くなどして雨水を集めて、トイレの洗浄水、家の掃除等に利用します。地域に水源があればそれを大事に保護します。

日本各地で、世界各地でこの「OSEWAプロジェクト」が広がって行けば、地球上の66億人が豊かに共存出来る日も近いかもしれません。

最近のニュースでは、原油が1バレル110ドルという史上最高値を記録していて、石油に替わる代替エネルギーの需要は更に高まってきそうです。

また、中国やインドを始め、中東、北アフリカでの小麦等の穀物需要の拡大により生産量も増加。小麦育成の為に帯水層にある地下水を過剰に汲み上げた為に地下水が枯渇し始めていて、それに伴い将来確実に食糧生産が落ち込むと言われています。

21世紀、よりサバイバルな時代に入っているのかもしれません。

これは、社会が昔ながらの「自給自足」を目指すチャンスなのだと思います。

江戸時代は、人口こそ今よりは少なかったものの、日本も自給自足を実現していた訳ですから、今一度、自給率を上げて、21世紀以降をより一層、物心ともに豊かに生きる準備が必要なのではないかと考えます。

「OSEWAプロジェクト」が何時の日か皆の合言葉になって、油と種と水はそれぞれの地域で管理する社会づくりが出来たらいいな。僕はそんな夢を抱いています。

執筆者紹介
中渓宏一(Seedman)

【プロフィール】
1971年シアトル生まれ。大手商社勤務などを経て2000年9月、サラリーマンを辞めて世界放浪の旅に。2003年、南アフリカで地球を歩いて木を植える男、アースウォーカーに出逢い、その後1年間ジンバブエ、ザンビアを共に歩き、木を植えた。2004年よりは日本中を歩いて木を植えている。

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