eco読み物

天ぷら油で車が走る

皆さん、「アースデイ」ってご存知でしょうか?

アースデイ(地球の日・4月22日)は、地球のために行動する日です。また、地球に感謝し、美しい地球を守る意識を共有する日です。

1970年から続くアースデイには、大人から子供まで、国境・民族・信条・政党・宗派を越えて多くの市民が参加し、世界184の国と地域、約5000ケ所で行われている、世界最大の環境フェスティバルです。

日本でも各地でこのアースデイが開催されています。僕は昨年の7月に北海道の宗谷岬を出発して今年の東京のアースデイに向かって歩き、木を植える「アースデイフレンドシップウォーク2007」という活動をしました。この活動を通して、日本各地に沢山の仲間が出来ました。特に北海道では深い繋がりが生まれ、その中で、自分たちのアースデイを立ち上げようという話になりました。

そして、夏至から9日間、北海道の屈斜路湖畔で「アースデイ北海道」を開催しました。「地球のために行動する。」いざ、それを実行するのはなかなか難しいことです。例えば僕たちは、夏至から9日間の夜をほぼ、キャンドルの灯だけで過ごしました。電気をなるべく使わない生活。これも「地球の為に行動する。」ことの一つです。

もちろんキャンプだからそんな生活を楽しめた訳で、実際の生活でキャンドルを使い続けるのは余り現実的ではありません。でも、そんな体験を通して、皆の意識が変わりました。

アースデイ北海道の実行委員長をやってくれた矢内くんは今、廃食油を車の燃料として活用する会社に勤めています。

国内で消費される食用油は年間240万トン、このうち廃油として排出される廃食油の量は45万トンと言われています。(全国油脂事業協同組合連合会調べ)

業務関連の廃食油25万トンは、配合飼料、燃料、インキ原料などに再利用される事もありますが一般家庭から排出される廃食油は、リサイクルがほとんどなされておらず、多くが環境汚染の大きな原因として問題となっています。

ということは、日本全国で約20万トンの油が、燃料として使える筈なのに、ゴミになっているとうことになります。この油を活用することは、まさに「地球の為に行動する。」ことだと思います。

天ぷら油で走るバスが、今年のアースデイ東京でも紹介されていました。
今までゴミになっていたものが、大事な燃料になる。皆の意識が変わっていけば、石油に頼らなくても生きていける文明が意外と早く築けるのでは無いでしょうか。

アースデイの情報

執筆者紹介
中渓宏一(Seedman)

【プロフィール】
1971年シアトル生まれ。大手商社勤務などを経て2000年9月、サラリーマンを辞めて世界放浪の旅に。2003年、南アフリカで地球を歩いて木を植える男、アースウォーカーに出逢い、その後1年間ジンバブエ、ザンビアを共に歩き、木を植えた。2004年よりは日本中を歩いて木を植えている。

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アースデイ北海道だよ。全員集合!

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