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件名:どうなってる? 日本の古紙リサイクル

あなたは1年間に、どれくらいの紙の量を使っていますか?

1人の日本人が1年間に使う紙の量は、約250キログラムで世界第6位。50年前には約10キログラムだったというから、なんと25倍にも増えています。

また、日本の国全体で1年間に使う紙の量は約3000万トンで、米国、中国に次いで世界第3位。このうち、1600万トンが古紙から、残りの1400万トンがバージンパルプと呼ばれる新品の木材パルプからつくられています。

日本ではたくさん紙を使う分、古紙の回収はさまざまなところで盛んに行われるようになりました。例えばスーパーなどで回収されているバージンパルプ100%の牛乳パックは、30枚でトイレットペーパー約5個に生まれ変わります。

しかし、一見順調にリサイクルされているように見える古紙ですが、実はいま大きな問題を抱えています。

それは、再生紙を使う人がいなくて、古紙が余ってしまっていること。古紙回収業者の倉庫はたまる一方で、パンク寸前だそうです。そのため、インドネシアや台湾などの国に古紙をタダ同然で輸出し、その国で古紙を集めて売っている人々が失業してしまうという事態も起きています。

リサイクルは集めて業者に持っていくだけでは成り立ちません。リサイクル製品を積極的に使うことで、やっとリサイクルの輪がうまく回り始めるのです。

まずは、1人ひとりがリサイクル製品を積極的に買うことが大事!そうすればリサイクル製品の価格は下がり、より多くの人が購入しやすくなります。例えばトイレットペーパーなどは、再生紙100%でも充分ではないでしょうか。

どれが古紙再生製品なのか分からない方は、木のマーク「グリーンマーク」を目印にして購入するのがオススメです。

グリーンマークは、古紙を原則として40%以上原料に利用した製品につけられているマークです。(例外的に、トイレットペーパーとちり紙は、古紙を原則として100%原料に利用したもの、コピー用紙と新聞用紙は、古紙を原則として50%以上原料に利用した製品につけられます。)

また、最近では「FSC認証紙」といって古紙パルプの再生紙に比べて生産時のCO2排出量を3分の1も減らせる紙もあります。これは一般的な紙と変わらない品質と優れた環境性能をもつ新しい印刷紙として、世界の多くの環境保護団体が推奨しています。

ぜひ、お買い物に行くときには「グリーンマーク」「FSCマーク」に心がけてみてください。一人ひとりのちょっとした心がけで、地球の緑を守りましょう!

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